<先週のテーマは円柱>“自分のものをつくるのは嬉しい”

先週の活動は円柱をテーマに円柱型である植木鉢に鉛筆で自由に分割線を描いてから、分割してできた空間を着色していきました。はじめは粘土を付けたり、タイルを貼ることも考えたのですが、素焼きの色が下地にもなり、子ども達なら美しく仕上げるのではないかということになり、そのまま着色しました。具体的に自分が使えるものをつくるのは嬉しいので、モチベーションも高く、完成度の高い仕上がりとなりました。(芽が出てこなかった方はなにか他の植物を植えてあげてくださいね)。



<フレーベルの教育理論> “人間の成長を植物に例えました”

フレーベルは人間の成長を植物に例えました。植物の成長のどの段階をとってもその全てが大切であるように、そして成長には適切な時期があるように、乳児期には乳児期に、幼児期には幼児期に必要な事があります。子ども達にとってそれは遊ぶことです。その時期の子どもにとって学びと遊びは矛盾なく存在します。環境があれば、いつしか無我夢中となり遊びの世界がパイディアからルドゥスへと変化します。私はその時の子ども達の姿を見るのが大好きです。そこから子ども達が得ている力ははかりしれません。その時期に必要なことを存分にさせてあげて、根をはる時期を待ってこそ、後の豊かな実りとなるのではないかと思います。

植物の種子に成長に必要な情報が全て内包しているように、森羅万象の全てに永劫の法則があり世界が存続しているように、人間にも自己成長力が備わっているとするならば、我々大人が子ども達の為にできることは教え育てる教育ではなく、子ども達が自分で自分の力をひきだしていけるような環境を用意し、応援してあげることです。それは決して先回りして環境を用意するということではありません。子ども達がこれからどんな子に育っていくのか、どう育ちたいのかは誰にもわかりません。幼児期、小学期は土台をつくる時期です。そしてこの時期に作り上げた土台の上に子ども達は人生を築いていきます。砂上の楼閣とならぬ様、庭師が植物を育てる時に、その特徴に従って育てるように、子どもの本性(種子)に素直に従い、受動的・追随的にならず子ども達の自己成長する力を信じて成長を見守り育てていってあげたいですね。

<アトリエ講師の持論> “一番大変なのは2年生”
1歳から半6年生までの子ども達で私が自分の体験から導きだした持論ですが、この期間で一番大変なのは2年生です。ある意味では思春期より大変なのではないかと思っています。来週はこの時期の子ども達についてアトリエ通信でお伝えしたいと思います。