新年あけましておめでとうございます
皆さん楽しいお正月をおすごしになりましたでしょうか。今回のスケジュールは年末から3週間も空いたので子ども達に会えるのがとても楽しみです。
<自己肯定感の育ち> あなたはあなたのままでいい
年末にアトリエに長く通ってくださっているお母さんと「下の子もアトリエに通わせたいと」いうお話をしていた時にそのお母さんが「この子にも親以外の人に“どんな自分でいても認めてもらえる、そのままを受け入れられている”あなたはあなたのままでいいんだという体験をさせたい」とおっしゃってくださり、何かができるようになる能力よりもそのことを一番に考えてアトリエに通わせたいと思ってくださるアトリエの原点とも言えるお母さんの言葉を、年も終わる時に聞いて身の引き締まる思いがしました。アトリエは子ども達が成長できる環境は整えられているので、何が出来なくともそれさえ子ども達に伝わっていればなにかが変わる、今年も子ども達一人ひとりの心に沿い続けていきたいと思いました。

<とことんやらないと見えない世界がある> リミッターをはずせ!!
アトリエは楽しいところ、やりたいことをやりたいようにやるところではあるのですが、一つの作品を完成させるのがものすごく大変な時もあります。特に幼い子ども達はペース配分をしませんから、マラソンをスタートから全力疾走して走っているようなものですから、最後はへとへとのなってしまう時もあります。ですが、そこまでやり遂げて筆をおいたときの子ども達の達成感に満ちた表情は、やった人にしかわからない輝きに満ちています。とことんその活動に熱中し、あがらない腕を支えて描き続け、そこに出来た自分自身がつくりあげた作品を見た時の感動。そこまでやらないと見ることのできない世界がそこにあります。その世界はいくら口で語っても実際にやった人にしかわかりません。それまでの過程で見たもの感じたものその全てが子ども達の人生をつくっていきます。そこまでの景色を見るためには普通だったらこれで出来上がりというところの一歩先までやらないと見えません。普通だったらこのくらい、普通だったらこれでいい、という先にある世界を見せてあげたい、感じさせてあげたい。その為にはやはり本物の環境を用意することが必要です。子どもだましのような世界を用意しても子ども達は本気になることはできません。また強制的にやらされたのでは結果が出たときには嬉しいと思いますが、やらされているのと自らむかっていくのとでは天と地ほどに違います。そのことは脳科学の世界でも証明されていましたね。アトリエの子ども達がスケールの大きな子に育っていくのは、このような非日常の世界を何度も体験しているからなんだと思います。
親子クラスの子ども達も幼児クラスと同じことをすることがありますから、かなり体力も気力もつかうことをやっていて、ちょっと頑張らせすぎてしまったなあと思うこともあります。他の幼児教室の様子などをネットとかで見てみたら、知育教室のところでさえもまさに1歳向け、2歳向けのものすごく簡単な内容でされていて、逆にアトリエって難しいことをやっているんだなと実感しました。高度になりすぎないように気を付けつつ本物の環境を整えて、本年度もわくわく創造アトリエたるカリキュラムの考察をしてまいりたいと思います。
2022年、今年も子どもも大人もリミッターを外してアトリエ時間を楽しんでいきましょう!!

2022年1月①アトリエ講師 星野由香