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<積木のドールハウス>“アトリエの子はやっぱりすごい”
先週の積み木はみんな喜びましたね。とてもかわいい出来栄えにどのクラスもこのまま飾っておきたいと思いました。本棚をつくった子も多くさすがほるぷ絵本館の子ども達です。平面に広がるドールハウス風だったり、屋根があって2階、3階のある立体的なお家だったり、半立体だったり、同じ設定ではじめているのにどこから違ってくるのか、クラスによって作り方が違うのもおもしろかったです。

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<遊び込む習慣がつく環境づくり> 環境をつくるのは親の役割
殆どの子ども達は見立て遊びが大好きです。とくにお家をつくって家具をつくってキッチンをつくってなどの実際の生活に密着した遊びはどの子もはまります。人形があると楽しみも倍増するようです。こういう活動の時は、このまま片付けないでつくったもので遊ばせてあげたいといつも思います。アトリエでは、時間いっぱい作りこむのでなかなかそれができません。是非アトリエでやったことを熱が冷めないうちにお家でもやってくださいね。お家だと1週間かけて作りこんでいくこともできるし、つくったもので遊びを深めていくことも出来ます。なんと言っても日常の繰り返しで得る力は、生活の中で根付いたものはその後の人生の土台をつくっていきます。そう考えた時、子ども達の遊び環境をいい加減に考えていいわけがないですよね。子どもは自分で環境を用意することが出来ませんから、大人が環境をつくることは子育てで一番大切な役割であると思います。

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<おもちゃ選びの大切さ>
園に積木遊びに行くとその園ではどんな積木遊びをしているのか、中心になっているおもちゃがなんであるのかがわかります。例えば和久ブロックを揃えられている園の子達は屋根や滑り台をつくる時に直角二等辺三角柱の向きをうまく扱いますが、三角の積木がない園の子ども達は、当たり前ですがなかなか直角二等辺三角柱がうまく扱えません。また直方体しかなくて立方体で遊んでいないと階段づくりもアトリエの子達のようにすらすらとつくるのは難しいようです。小さいときから遊んでいる日常の力の強さを思いました。
お家づくりは、高さ合わせや幅合わせを何回も繰り返しながらつくってゆきます。三角の屋根を作るためには、形の向きや角度を合わせる必要があります。積木はまさに原数学活動、だからこそ基尺がしっかりしているということが原則です。また、見立て遊びは、想像力、創造力はもちろん当然のことですが、数学で最も必要な力、具体的なものを抽象化する力も育ちます。

<積木の選び方与え方> 与えて終わりにしない為には
今回の活動で、積木を揃えるにはどれから揃えればいいですか?というご質問をたくさんいただきましたが、予算が許すのならケルンモザイクも揃っている積木のいろはが一番おすすめです。1~2箱から揃えたいという方は立方体や直方体の基本の積木からはじめてください。H0とH6がおすすめです。これから積木を買う方の質問に、あるお母さんがインスタグラムで積木の買い方についてとても参考になるお話をされていたのでご紹介しますね。

Q 「この積木はどちらで購入されたものですか?なかなかいい積木に出会えなくて・・・」
A 「我が家の積木は童具館のものです。おそらく精度・遊びやすさ・飽きのこなさ・、美しさ、哲学、どれをとっても世界一の積木と思っています。間違いないです。店舗で実物に触れられ説明を受ければどなたもその“本物のすばらしさ“に感動されると思います。・・・」
Q 「私も少しずつ、集めたいなあとおもっているのですが、何から集めたらよろしいものでしょうか?」
A 「・・もし1歳半くらいの子の童具館の積木をどれかということであれば、まずは立方体、直方体などのより単純な形のものから用意してあげたいですね。できればカラーボールも一緒だと尚良いです。
その際大事なのはどこの積み木でも同じですが、買って与えて終わりにしないことかな~と思います。子どもはこの単純な木のかたまりでどう遊ぶのかその可能性を知らないし、(むしろ知りたがっていて)きっかけはいろんな遊び方があることを大人が見せてあげたり、遊びやすいようにアシストしてあげるのがすごく大事と感じています。(わくわくする遊びのヒントを挙げている感じです。)そのために積木を買うこと自体よりも実は強くおすすめしたいのが、ぜひ親御さんが、積木を実際さわりながら遊び方を店舗のスタッフさんやワークショップ、童具アドバイザーの方のイベントなどで直接教わっていただきたいなと思っています。積木を買うだけならインターネットでも買えてしまう時代です。でも、童具館の積木は製品としての物自体の素晴らしさは言うまでもありませんが、それは綿密に考え抜かれた哲学を持って作られており、積木の遊び方についての知識とセットであってこそ子どもが夢中になり遊びをどこまでも発展していく土台になっていくと個人的にも、周囲の童具ユーザーさんを見ていても、実感しているためです。
なので、是非、可能であればお子様と一緒に実際店舗などで手に取って遊びながらアドバイスを受けられるといいなあと強く願います。」

以前にご紹介したことのあるsu_san_monteというアカウントで投稿されている方です。積木の選び方与え方遊び方、積み木や絵本のレイアウト、積木棚絵本棚、兄弟の遊び等々、とても丁寧に投稿されています。今年は童具子育て講座も受けられたそうです。加古川プレイルームのお母さんたちも3名の方が受けられています。(わからないことがあれば聞いてくださいね。)アトリエでも積木の遊び方講座や絵本講座を行う予定ですので、是非ご参加ください。新しい方はもちろんですが、積木遊びに煮詰まっている(笑)、買ったけど活かしきれていないと思われる方も是非ご参加ください.

2021年6月③アトリエ講師 星野由香