先週のアトリエは子どもたちのモチベーションが高く、積木の手が止まらず、なかなか終わらせてもらえない1週間となりました。どのクラスも、ものすごく楽しかったようです。単純な積み方でやり方がわかっている場合は先生も手伝うことがあるのですが、先週は先生も手がとまらず、ずっと一緒にやっていたから先生も楽しかったんでしょうね(笑)。

超個性派の多いアトリエの子ども達なので、やりたいことがはっきりしていますから、自由にすることを好むのですが、こういう規則性のある積み方も、新しい情報として楽しみを見つけているところがすごいですよね。不条理の面白さも条理の美しさも、受け入れているんですね。その両方の良さをちゃんと自分の中の世界観として感じとっているんだなと思いました。アトリエでは意識して両方の世界を見せるようにはしていますが、こういう両極のあり方を子ども時代にたくさん体験している子は、多角的に物事を見ることができる人になっていくだろうなあと思いました。

今回積み方を見ていておもしろかったのは、みんなとは違う積み方をしている2年生の子の積み方です。途中の中途半端なところで立方体がほぼなくなってしまい、3倍体角柱と2倍体を代用するしかなくなってしまいました。これが結構ややこしい。頂点が3・3・3・で9だとすると次は3・3・2ですが、その次は、3・2・2それから3・3で、3・2で、2.2.で、3で、2という感じで、立方体の使用を最小限にしようとすると、こういう計算をして積む必要があります。しかもそれが四方向にひろがっていくわけですから、ものすごくややこしくなるのですが、考えてはいるけど、殆ど迷わずに積んでいたので驚きました。

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もうひとつ印象に残った出来事は、日曜日の幼小クラスは20名いるので、1階と2階にわけて下は私が担当し、2階は藤本先生が担当したのですが、同じカリキュラムとは思えないくらい全く違っていて、その違いがとても面白かったです。同じカリキュラム、同じ積木でここまで個性を出せるアトリエの子たちは、ほんまにすごいと感心しました。上記の写真左は私が担当したクラスで、右は藤本先生が担当したクラスです。どちらがいいということではなくて、どちらも素敵ですよね。
みんな違ってみんないい、という言葉をまた感じさせられた出来事でした。

◎来年度クラスについてのお願い◎
今、土曜日・日曜日の幼小クラスがいっぱいで、多数キャンセル待ちの状態になっております。
私が担当する幼児クラス木曜と金曜が人数が少なくなっております。
平日にお越しになれる方がいらっしゃいましたら、何卒、ご協力お願い致します。

2021年3月②アトリエ講師 星野由香