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先々週のクリスマスツリーづくりと先週のセメントのレリーフ、どちらも子ども達はよく頑張りましたね。ツリーはまずベニヤを5枚選び、それぞれに土台を付けて1枚づつ着色し、それから選んだ飾りも塗って、それから金と銀でアクセントを入れて発砲ステロールの雪を降らせてやっと完成です。子どもは大人のようにペース配分をせずに1枚目から全力投球して塗り出しますから、1枚めを塗るだけでかなりの集中力と体力をつかっていたはずです。その後何枚塗らなくてはいけないか・・とかは2年生くらいまでは計算しません。長距離走をはじめからダッシュしている感じですね(笑)。だから、最後の1枚を塗る時にはみんなへとへとなはず。それでも途中でやめる子はいません。だからこそ最後の最後までやり遂げる子ども達の姿に毎回こんなにも感動させられるのだと思います。

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先週のセメントのレリーフも見た目よりも大変な工程でした。はじめにセメントを絵の具を溶いた水と混ぜ合わせます。それを一人3つ作ってシェアしました。おそらく初めてつかう素材にわくわくしているのが伝わってきます。作品づくりは、色セメントをスプーンで救いトレイに入れてから、トレイを持ち上げて机に落とし、トントントンと何回もゆすって、こんもりとした色セメントが平らになるまでなじませ、それを何回も繰り返してつくりました。これが結構大変で。作品が仕上がった時にはかなりお疲れでしたが、その後のモザイク遊びでも盛り上がれる子ども達はすごいです。全ての色にセメントが入っていますから、どんな色を選んでも必然的に統一感がでる作品となりました。
※額縁の内側のセメントがはみだしている部分を黒マジックで塗ってあげるだけで作品がひきたちますのでやってみてください。
※ツリーの雪が飛んで困る方は、外で1回ドライヤーをかけて、ボンドのついていないところを吹き飛ばして下さい。

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山下先生がよく「子ども達は毎回、ひとつのものを必ずつくって帰るのがすごい」と言っていて、その当時、私は「そんなのアトリエに来てるんだから当たり前」と思っていましたが、この頃、その意味がわかるようになってきました。何もないところから、毎回、新しい物を自分で生み出して帰ってゆく、その繰り返しが何年も続くわけですから、その体験が子ども達の生きる力である想像力・創造力・集中力を育てていないわけがありません。和久共育については色々と深い洞察がありますが、作品を“必ずつくって帰る”というそれだけのことでもスゴイことなんだと今は思います。また、アトリエのカリキュラムは導入部分から作品づくりまで1時間半で完成できるようにつくられています。その為の準備、順番や時間配分・・・など所謂“段取り”をスタッフたちは頭をフル回転して考えるのですが、その実践も子ども達は見て育つわけですから、卒業達には“段取り能力”が身についていると、お母さん達からよく聞きます。それは私が考えたことのなかった視点なのですが、確かにそういう力も身につくだろうと思います。大人は色々と何のために・・・を考えてしまいますが、願うは子ども達の幸せ。ただそれだけですよね。あっという間の1年間。良いお年をお過ごしください。

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2019年12月③アトリエ講師 星野由香