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※3月1日(日)駅前の加古川プラザホテルで行われる和久先生の講演会の会場を広くしたので、キャンセル待ちだった皆様にもご参加頂けるようになりました。残り僅かとなっていますので、思案中の方はお早目にお申込み下さいね。


先日2月7日NHKあさイチ「プレミアムトーク平川理恵」の会は皆さん、ご覧になられたでしょうか?平川さんは、広島で教育改革に全力で取り組んでいる初の民間の女性教育長です。その教育改革はこれからの学校教育に希望と期待の持てるものでした。

授業を全て英語でとか、超早期教育、タブレットを全員に配るなどユニークに見えても目的は学歴至上主義というスタイルは、これまでも見てきましたが、平川さんの場合は、教育の価値の多様化を実現しようとしています。皆違って皆いい、それぞれの子ども達が自分の特性を活かして好きなことにとりくめる教育現場を目指していました。和久先生は40年前から、フレーベルは200年前から言っていたことですが、これからの教育はその方向に進んでいくようです。高校受験も内申点を2割程度に下げ、出欠にこだわらず、これまで何に取り組んできたのかを表現することを試験に加えるなどの改革も検討されているようです。

自己表現やコミュニケーション能力を、人前で話せるプレゼン能力や人と合わすことができるということとイコールにしてしまっている教育者が多い中で、話すのが苦手な子は作品を持ってきてもいいなど、“話せる”に特化せず、それぞれの表現のあり方を認めようとしていること、不登校の子達が受験の為に吐きながら学校へ行かなくてすむこと、誰もがちょっとおかしいと思っていた内申点ばかりを気にしなくて良くなる事に共感できます。


今、大手企業でも性別・人種・国籍・宗教・年齢・性格・学歴などの多様性を受け入れ、あらゆる人の魅力を最大限に活かすダイバーシティマネジメントを目指して、生産性を高めようとする会社が一般的になってきたようです。経済産業省では、ダイバーシティ経営に積極的に取り組んだ会社を表彰する取り組みもあります。(これはちょっと目的が違いそうですが)
この考え方は、優秀な子を育てるというより、それぞれの最上級を目指すアトリエの考え方とも似ているなと思いました。

アトリエでやっていることは、数学と科学と芸術の融合、そしてほるぷ絵本館では絵本と読書の推進をしていますから、まさに総合教育ですね。先週の幼小コピカは、活動後に藤本先生から説明があった通り、粘土を平にして格子の型押しをして、更に対角線をひいて型をつくり、そこに石こうを流し込んで直角二等辺三角形の石こうレリーフをつくりました。色はスポイドで2色を混ぜて自分の色をつくっていますから、複雑な色調が表現されていてとてもきれいでしたね。かたくなに色を混ぜない子もいてそれはそれでgood(笑)。

石こうが化学反応で硬化する間につくったケルンモザイク三角のグラデーションの構成も見事でした。アトリエ共育の骨子は積木と絵画なのですが、今週は子どもだからこその力が最も発揮される絵画です。今回の講演会でも、和久先生から子ども達の絵についてのお話し、積木についてのお話しもあると思います。めったにない機会ですので、参加できる方はお申込み下さいね。

2020年2月③アトリエ講師 星野由香