7月2回目のアトリエは三角をテーマに、はじめは直角二等辺三角形のケルンモザイク4枚で色んな形をつくって遊びました。最初は自由に遊んで、その後、辺の長さをあわせることをルールに“全部で何種類出来るか”で盛り上がりました。お家にケルンモザイクがある人は是非、やってみてください。子どもは本来図形遊びが好きであることを実感して頂けると思います。

その後、そこでつくった形をひとつ選び、同じ構成になるように発砲スチロールの三角を貼り合わせました。ボンドがつくまでの時間、8個の三角で遊んだ後、発砲スチロールカッターで2分割して着色。そしてまたその二つを組み合わせて完成です。今回は構成した形をひとつの塊といてみてもらいたかったのでパステルで着色しています。

お母さん達には、最後の出来上がりしか見て頂けないのですが、アトリエの活動は作品をつくっているだけではなく、形の導入からはじまり、作品づくりにつながる活動があり、作品をつくりにはいっていくという流れがあります。そしてその全ては形のテーマがあり、次の活動とつながるようにカリキュラム考案されています。秩序とつながり、関係性の原理はアトリエの大きなテーマであり、その在り方は物事を思索していくうえでの必要な力を育てています。いい作品が出来ると嬉しいですが、作品をつくることそのものが目的ではありません。また、アトリエの活動は、子ども達と一緒につくりあげていくものなので、日によって、子どもによって、クラスによって変化するときも多々あります。導入活動で盛り上がり子ども達のアイディアがたくさん出てきた時や、皆が思いのほか集中してやっている時は作品づくりよりも、導入に時間をかけることもあります。活動の流れはなるべく活動後のお話しやアトリエ通信でお伝えしまいりますので、入会時のお求め頂いているテキストと共にご覧頂ければと思います。


来週は子ども達が毎年楽しみにしている絵の具だらけの活動です。夏休みは楽しい活動が続きますので、体調を壊さぬよう、元気で来てくださいね。今年も最高の夏にしましょう!!



2020年8月アトリエ講師 星野由香