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先日の積み木フェスティバル・絵本子育てトークでは、お忙しい中たくさんの方にお越し頂きありがとうございました。この時期は音楽会、参観日等、学校行事が多く、小学生の会員さんでお越し頂けない方も多数いらっしゃいましたので、来年は従来通り日曜日の開催で行いたいと思っています。去年と今回は和久先生の日程が合わずお呼びできませんでしたが、来年3月1日に講演会が決定しておりますので、お早目にお申込み下さいね。場所は決まり次第お伝え致します。


10月3回目、ピカソクラスの積み木の活動は、国会議事堂をつくるグループとホワイトハウスをつくるグループに分かれて行いました。どのクラスも一目見てそれとわかる出来栄えに、毎回のことながら子ども達に脱帽です。両方ともほぼ左右対称・前後対称の建物ですから、高さや幅を細かく合わせてゆく必要があります。(自由につくっているクラスもありましたが)その際、子ども達が和久ブロックの着尺を網羅して使いこなしていることに驚きました。3倍体が立方体3つ分であることくらいは幼児でも知っていますが、ウエハース(長板)やケルンモザイクなども含め色んな積木を交差して使っている場合は、どこでどう合わせていくのかは、それぞれの積み木の厚みや向きに応じて、高さや幅がどう変わるかも知っていないとあわせらることは出来ません。「直方体の半分のやつがいる」とか「モザイク二つであわす?」とか計算しているのか感覚なのか、完璧に理解している子が何人もいました。そういう姿は、物作りをするプロの専門家集団が仕事をしているみたいで、なんかめっちゃかっこよかったです。

また、あるクラスでは、仲のいい子や同じ学年の子が集まってつくるのではなく、くじ引きでどっちをつくるのかを決めました。国会議事堂のグループは3年生の女の子二人、3年生の男の子、5年の男の子、6年生の女の子という組み合わせになり、年齢もタイプも微妙なバランスのグループで、皆、無言・硬直(笑)。大抵、6年生がリーダーになってつくりますが、6年生のYちゃんは、絵や造形ならともかく、積木の活動では、リーダーになってするタイプではありません。しかも風邪のひきはじめで苦しそうです。これは無理かなあ、私が一緒にするしかないかなあと思っていたら、Yちゃんが「ここは、こうなってるからまず、この積木を積んで・・次はこう・・・ここはこれでいこう」と皆に声をかけて、ひっぱりはじめたんです。小さい時から見ているYちゃんは、決してそういうタイプではないのですが、メンバーを見て自分がひっぱるしかないと思ったのでしょうね。かといって、そう思ったからといって出来ることではありません。国会議事堂、簡単につくれませんよね?しかも役割分担で協力してつくらないといけないのですから。それぞれが手持無沙汰にならないようにも考えてあげなければいけません。それをテキパキとこなしているYちゃんの姿に、やっぱり長く通っているだけのことはあるんだなあ、アトリエの子はやる時はやるなあとしみじみ感じ入りました。ある程度のところまで作り、完成の見通しがついてきたところで、教室のはしっこで座り込んでいましたから、風邪もあるけど気力を使い果たしたんだろうと思います。本当にお疲れ様でした。私の中にまたひとつ、Yちゃんの思い出ができました。色々な場面で、子ども達の成長に感動させられます。今年は卒業する6年生が30名近くいて、皆8年から10年越しのおつきあいで、私がほぼ毎日、教室に入っていた時代の最後の子達なので、関わっていた時間が長い分、この子達が卒業したらかなり落ち込むことになりそうです。泥だらけになって彼らと走り回っていた日々を思い返しながら、お母さん達と共に私も彼らに成長させられてきたことを思う毎日です。


※土曜日16時半クラスをバス時間の関係で16時に変更することを考えております。(検討中です)ご都合があわなくなる方はご相談下さい。

2019年11月①アトリエ講師 星野由香