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アトリエの活動は毎年、球から始まります。4月1回目のカリキュラムは“球の軌跡”絵の具をつけて転がすとあらわれる球の軌跡に(転がすと線が、弾ませると点が、押し付けると面が)子ども達は、全ての立体が点・線・面で構成されていること、全ての形が球に集約されていくこと、あらゆる球の特性を直感します。

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今年は合計40個×8色のママボールに絵の具をつけて色相に分けて転がしました。最後は並んだボールの上に画用紙を置いて、天板にのせて皆でジャンプ。机をあげると現われる美しい球と円(面)の連続模様に、子ども達の歓声があがりました。

「今日はなんか早く終わったな。」と言っている子が多かったので、いつもに増して楽しかったのだと思います。
使い込んだママボールがある10年に一度の贅沢なカリキュラム。
今年、来られた方は当たりです(笑)。

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ピカソクラスでは、4~6人グループで“Tree of picasso class”を描きました。最小限のことはこちらから用意したり、皆で決めたりしましたが、それ程、話し合っている風にも見えないのに、どんどん作品がまとまっていくから不思議です。描きながらそれぞれが、その時々に調和をとっているとしか思えません。これは大きい子達だけでなく、幼児クラスでも見られる姿です。人は、一人ひとり、全く違う個性を持ちながら、集団になった時、自然と調和をとろうとする生命であることを感じます。

また、各グループで、全く違う作品が生み出されていることもすばらしいです。幼い頃からの体験があるとは言え、これだけの世界を何もないところから、1時間くらいで仕上げるのですからすごいですよね。子ども達の姿に人の本質的な姿を見る時、私には全てが善として写ります。たとえそうでなくても、そうだと思って子ども達と接するのと、そうじゃないと思って接するのとは、違う結果が子ども達の姿にあらわれるように思います。本当のことがわからないのだとしたら、いい方に考えて、子育てを楽しんでゆきましょう。

次回は、先日、話題になった東大入学式の上野氏の祝辞について、子ども達の姿と共に、私が感銘を受けたことについてお知らせしたいと思います。

※5月分の月謝の引き落としは連休になるため5/7(火)になります。
※再引落は8日です。よろしくお願い致します。

2019年4月②アトリエ講師 星野由香