先日は、積み木フェスティバル・子育て絵本トークにご来場いただき、ありがとうござました。一日中、遊び続ける子ども達の“遊び力”、すごいですよね。この遊ぶ力こそが子どもたる力であることを喧噪の中、考えておりました。また、今年も卒業生達がボランティアに来てくれて、お母さん達も来てくれて、なつかしい顔に出会えました。何年も会っていないのに、言葉を交わした瞬間から当時の関係に戻れる、そんな“人とのつながり”を持たせてもらえる人生をおくらせてもらっていることに感謝しました。
途中で子ども達と卒業生達のボールあてが、はじまりましたが、楽しそうでしたね。

その時に、楽しくて興奮すると、悪気はないんだけれど自分の行動をとめられず、ちょっといきすぎてしまうタイプの子がいて、「ごめん、この子、止まらへんタイプやねん」って中3のボランティアのS君に言ったら「この子やろ、わかっとるわかっとる」と笑ってました。その表情と言い方で本当にわかっていると伝わりました。そして受け入れてもいる。きっと自らもそうやって受け入れられてきたことを、魂の深いところで知っているんだと思いました。彼も、かなり私を鍛えてくれるタイプの子でしたので(笑)。止まらないタイプの子がわかる、そして受け入れるってそんな簡単なことではありません。多くの大人も教育者も気づけない場合が多いことなのに、すごいです。そういうことも、子ども達はアトリエで身に着けてきたんだと考えさせられました。表面的な能力より、その力のほうがずっと尊い。まさに人間力であると思いました。

ボール遊びで大盛り上がりし、卒業生達も汗だく。数年前、私を追いかけて嬉々として遊んでた子達が、こうして今は逆の立場で小さい子と遊んでくれている、感無量です。そして、私がそうであったように、子ども達と本気で遊ぶことは、子どもと同じくらい楽しかったはず。そういう卒業生の姿を見ると嬉しいに決まっていますが、自分の想像以上に嬉しくて、その嬉しさはこれまで出会ったことのない新しい感情でした。卒業してからも、子ども達から新鮮な感動をもらっています。恵まれた人生を与えられていると思います。彼らへの恩返しは、多くの子ども達が与えられた生命を思いっきり謳歌して生きてゆけるように、“子どもの力を信じる教育”を広げてゆくことだと思います。子ども達がいつまでもアトリエが自分の居場所であると思えるように、出会える場をつくってゆきたいと思いました。

絵本子育てトークも至らない点は多くありましたが、素敵な感想を多くいただき、ありがとうございました。絵本から読書への橋渡し、また、文学への扉に関しては、もっと勉強したいというお母さん達もたくさんいらっしゃると思います。また、アトリエで積み木や絵本の実践講座を出来る限りしてゆきますので、是非、ご参加ください。

※11月1日(木)10時半 ケルンモザイク・マグネットモザイクの実践研修をします。
参加費 1000円 託児はありません。(ご相談ください)

2018年10月③アトリエ講師 星野由香