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先週は球・円をテーマに、円の構成で遊ぶ童具・円弧モザイクで遊んでから、半円のカプセルに、パラフィンにクレヨンを溶かしたろうを流して惑星をつくりました。おまけのろうそくづくりも楽しそうでしたね。盛りだくさんのカリキュラムに子ども達も大満足です。円弧モザイクの構成では年齢により、見立て遊びで楽しんだクラスと、パターン構成をしたクラスがあったのですが、どちらも子ども達一人ひとりの表現があり、とても素敵でした。5歳のA君がつくったのは、上記ひだりの写真。「何、つくったの?」って聞いたら「不思議なライオンどろぼう」(笑)。すてきな題名ですよね。アトリエの子は絵本で育っている子が多いので言葉のセンスも抜群、AIにはない力、読解力・想像力が育っています。

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2年生のH君は、絵本の部屋にいた私をわざわざ呼びにきて「僕がつくったのは、どれやと思う?」と目を輝かせて聞いてきました。こういう時は自分でも自信のある時。H君はこういうタイプの作品をつくるのが得意で、お家でも積み木やモザイクでオブジェをつくり、玄関に飾っています。きっと藤本先生も絶賛してくれて、いろんな人に見てもらいたかったのだと思います。お母さんたちも、お子さんの作品について知りたいときは、先生に聞いてみてください。“こんな工夫をしていたんだ”“こういうところが依然よりも成長しているんだ”“ここが○○くんらしさのすごいところ”など、親もなかなか気づけない、アトリエの先生だからこその視点を伝えてくれると思います。

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ろうそくづくりも、大人がやるとこぎれいにまとまってゆきますが、こどもがつくるとなんでもアートになりますね。ろうそくと言わず、オブジェとして自由につくってもおもしろいと思いました。色とりどりのろうがホットプレートに並び、いつもとは違った教室の雰囲気・非日常の世界、それだけで子ども達は「今日、なにするの!!」とわくわくしています。この気持ち、とってもとっても大切ですね。興味のあること、楽しいこと、好きなことから、子どもの新・芯・真の成長は始まります。こういう環境は、今の子ども達には無理にでもつくてゆかなければならないと感じています。嫌なことを無理やりやらせてやれるようにはなっても、地頭は良くなりません。人より学校の勉強をすれば、人より学校の勉強が出来るのは当たり前。これは人より勉強したということであって、頭がよくなったわけではないですよね。もちろん、子どもの興味や年齢、状況がありますが)。体を鍛えれば筋肉隆々になるけれど、運動神経がよくなったり、反射神経がよくなったりしないのと似ているような気がします。昔、よく言われましたが、知識がいくらあっても知恵がないのでは、使いようがありません。いろんな教育がありますが、そのどちらの教育であるかを見極めるのは、やはり親の洞察力なのだろうと思います。

2018年5月②アトリエ講師 星野由香