大人が思うより子どもは逞しい
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前回のピカソクラスでは、円をテーマに、まずベニヤ板に下地の色を塗って、粘土で色んな円をつくって貼りつけて、自由に着色するというシンプルなやり方で作品をつくったのですが、私や畑先生の想像をはるかに超えて、名作の続出。同じカリキュラムとは思えないくらい多種多様な作品に仕上がりました。同じことをしても皆違う、同じものができない。3年生以上になってもそうなるのは、さすがアトリエで育った子ども達だなあと思いました。本当はそれが自然のあり方なのだと思います。性格的なものもそうなんですが、大きくなっても、幼い時から知っているその子らしさを失わずに成長してくれていることを嬉しく思います。

毎年4月5月に思うことですが、心配して心配してみてきた子ども達も、親子から幼児コピカに入るとそういう顔になるし、小学生になると小学生の顔になるし、3年生以上になるとピカソクラスの顔になるし、6年生になると最年長の風格がでてくるから不思議ですね。大人が心配するよりも彼らはずっと逞しいのだということを思わされます。5月のゴールデンウィーク明けは1年で一番、子ども達が心身ともに調子をくずしやすい時期でもあるので、お母さんも心配されると思いますが、アトリエの子は大丈夫です。ある日、ふと気づくと「あれ、なんかこの子強くなったな。」と思う日が来るので、焦らず迷わずに共に見守ってゆきましょうね。ご相談のある時はいつでも言ってください。

子どもの心にむきあう

童心社の母の広場という会報紙に、白梅学園大学学長の近藤幹夫教授の“保育のこれまで、これから”という文章が掲載されていました。その中の一文に“保育の現場では、特に二つの視点が重要だと考えています。~中略・・・すべての子どもがそれぞれに願いや思いをもっていることを理解し、表情や声、しぐさから、それをつかむことに全力投球すること。”とありました。子どもの心を思うことに全力投球するのです。私もそれが一番大切なことだと思ってきました。ですから、はっきりとそう書かれている文章に出会うと嬉しくなります。全力投球という言葉を使うほど、大切な位置づけになっているこのことは、保育に限らず、幼子と接することを仕事にしている大人が一番に考えることであり、そこからしか何も始まらないという気さえします。子ども達と共に、我々大人も心を育ててゆきたい思います。

※今週は、親子・幼児のクラスでろうを使います。床や階段にろうが落ちると、かなり滑って危険ですので、活動後は養生してある教室意外のお部屋へ行かないようにお願い致します。

2018年5月①アトリエ講師 星野由香