積み木を子ども達の日常に
1521790248.jpg
前々回の積み木は親子・幼児・幼小クラス共に、いつもとは違う子ども達の姿が見られました。
今回は、出来栄えよりも、テーマや講師の声かけを最小限にし、子ども達が求める世界を、子ども達が楽しんでつくることを目的にしました。4人一組のグループでつくりたかったのですが、クラスによっては、「絶対、一人」というのもアトリエではよくおこること(笑)。ただ、その場合も自分の作品をそこそこつくると、皆入り混じって線路や道路や基地、駅などを作り出し、結局、皆でつくっていました。小学生は主に、建造物をつくることに集中しましたが、幼児は、お話しをしながら、創るものにストーリーがあり、自分達のつくった積み木を使って、自分達のつくったストーリーで遊ぶことも楽しんでいました。見立て遊びのスケールの大きい版です。もちろん小学生も見立て遊びは大好き。男の子から「先生、人形だして」って言われ、人形を自分のつくった積み木に座らせて遊んでいる姿はものすごくかわいく、また、こういう遊びが展開できるのは、創造力があるから。アトリエの子はやっぱりいいなあと思いました。


1521790240.png

上記写真の4人の小学生は、その人形遊びで盛り上がっていた4人ですが、私がこれまで見たことのない面白い積み方をしていて(わからないと、思うんですが、この積み方、すごいんです)、はじめは各々が好き勝手に積んでいたのに、途中から話し合いだして(この積み方は、協力しないとくずれるので)最後の下の部分は、皆同じ積み方をしています。「ここ何段にする?3段くらい?」「これ、右側に4個」と話し合っている姿は、プロがものづくりをしているのと変わらないと思えるくらいかっこよかったです。そんなかっこいいお兄ちゃん達を見て、幼児グループもがんばりだしました。

1521790258.png

積み木の活動は、講師もすごく楽しいです。先週は、コペルもあり、今回の積み木のレシピにあるジャングルタワーをつくりました。コペルは、いつもとは違うメンバーになるので、普段とは全く違う雰囲気。上記の写真のクラスでは、最後の方は、集中力を超えて無心。誰もしゃべっていない。言葉で表現できない世界に仕上がりました。こういう時間は、無理してでも子ども達に必要であることを感じた2週間でした。

2017年10月①アトリエ講師 星野由香