今、ケルンモザイクがおもしろい!!
前々回のピカソクラスでは、コペルクラスで行ったケルンモザイクの四角を減らしてゆく図形遊び(詳しくは積み木のレシピをご覧ください)をしました。3年生以上になると1・2年生の反応とは全く違い、ほぼ全員が、私がおされてしまうくらいに、のめり込みました。作品の着色が終わった子からやりはじめたのですが、「それ、何しとん。俺もはやくやりたい。そんなん大好き。」と一度やる気に火がつくと止まらず、「先生、もっと問題だしてよ。他にないん?」の応酬で平行四辺形をつくったり台形をつくったり自分で問題を考える子もいました。

ほぼ全員はまったので、“なるほど、3年生で図形がでてくるのは、理にかなっているのだな”と実感しました。また、子どもの発達や認識能力を無視した早期教育は、時期がくればこんなに好きになることを嫌いにさせてしまうのかもしれないと思いました。幼児期は存分に見立て遊びで遊んできたからこそ、後にこういう遊びが楽しめる子になるのだと思います。コペルクラスで同じことをやっている子もいるから、日が近いので“また、おんなじ”って思うかなあと思いましたが、全く大丈夫。アトリエの子は変に暗記癖がついていませんから、やる度に考えるので十分に楽しめました。暗記してしまうと覚えたことをそのままやるだけなので、出来るけど楽しめないし、考えるチャンスを逃してしまいます。ただ、1回、2回したくらいでは、身につくことはないのだなということも感じました。是非、子ども達が楽しかったと思っているうちに、お父さんも巻き込んでご家庭でも遊んでみてくださいね。図形は男性のほうが得意なようです。

ケルンモザイクをまだお持ちでない方も、今、ミックスセットがとてもお求めやすくなっているので、是非、この機会に揃えてあげてください。
ケルンモザイク四角 ミックスセット(パターンボード付き) ¥19,700(税抜)

一人ひとりの子ども達を見ていると、皆、やり方が違いました。合理的に殆ど無駄な動きはしないでつくる子、デザインを無視しては出来ない子、“そんなやり方があるんや”と感心させられた子、色々で私も勉強になりました。子ども達へのヒントの出し方も、デザインタイプの子に合理的な説明をしても全く入っていきません。その子にあったヒントをだし方があります。もったいないのは、そういうタイプの子(感覚タイプ)が、図形や数学が苦手と言う子が多かったことです。そんなことはない!これだけ出来ているのですから。むしろ得意分野になるはず。アトリエでの図形遊びがきっかけで図形が大好きになっていった子もたくさんいるので、(人間は本質的に図形好きだと思います)また、子ども達が楽しめる遊びを考えたいと思いました。


2017年7月③アトリエ講師 星野由香