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絵本作家の鈴木まもるさんの影響で鳥の巣に興味を持ち始めてから約2年。そう言えば身近な鳥なのにカラスのひなってみたことないなあと思い、今年は時期をねらってました。
加西の保育園に積み木のお仕事に行く途中、巣のありそうな木を見てたら、あるあるカラスの巣、いるいる雛。5つは普通に車から見え、車をとめて観察しました。シラサギの巣がマンションみたいになっている森もあり、今まで見えてなかったことのほうが不思議なくらい。人間って興味のないものは本当に見えていないものだと思いました。

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幼い子どもは見るものすべて興味津々。だからこそ見えているものがある。私も子ども達と同じものを見続けていたい。子どもの“好きの力”をなめてはいけないとつくづく思いました。
子ども時代はやりたいことでいっぱい、明日何して遊ぼう、わくわくがいっぱいだと思うのですが、今の子ども達は小学生低学年で既に好きなことがわからない、やりたいことがわからないという子も少なくはないというお話をよく聞くようになりました。それは、楽しいことがないということと同じなように思います。私は子ども達のおかげで、子どもに近い大人で生きさせてもらっていますが、もう妬ましいくらいに子ども達は楽しそうです(笑)。アトリエの子は好きの力に素直に生きさせてもらっているからなのだと思います。

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好きの力を持っている子は、好きなことをとことんつきつめてゆきます。物事を“つきつめる”と言う習慣が自然と身についてゆきます。子ども時代に“つきつめる”ことが出来るのは、好きだから、興味があるから、楽しいから。だから、つきつめる為にそれが、大変なことであっても、やり遂げようとします。達成の喜びを知ってゆきます。物事はつきつめるとおもしろいものなのだという事を直観します。だから、おもしろそうなことに、アンテナを張っていて、前向きにやってみようと思える。大人にできるのは、好きをつらぬける環境を用意して応援すること。一緒に楽しむこと。色んな好きがあるけれど、アトリエは、どんな好きを持っている子にも、好きってすごい、つきつめるとおもしろい、とことんやると見えてくる、ということを伝えている場所でもあるのかもしれないということを思います。子ども達の好きの力、共に応援してゆきましょうね。

★今週は積み木、2回目は造形、3回目は絵画です。

2017年5月①アトリエ講師 星野由香