積み木はやっぱりすごい!!
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先週の積み木の活動は、子ども達の意欲的な姿、達成感に興奮している姿が印象的でした。親子コピカの4歳になるA君は、いつもは活動に前向きなのですが、1・2歳児が多いこの時期、自分が他の子よりも大きいことがわかっているのと、お母さんんと一緒がいいんだけれど、離れ時になっていることもあり、はじめは、集中することができませんでした。親子コピカの最後の積み木になるので、A君にもお母さんにも思い出になる時間にしたいという私の気合も悟ってしまったのかもしれません。

親子最後の積み木だから、一生懸命させてあげたいのに、どうしようか・・・・と悩みながら、水曜親子コピカではめずらしく2人だったこともあり、私はA君の横で、自分も真剣に創ってみようと思いました。子どもは大人の本当の気持ちに敏感です。自分に何かをやらせようとしている気配を感じ取り、そこに嘘や誘導があると、心を閉じてしまいます。でも嘘のない誠の気持ちは必ず伝わります。私はとりあえず、積み木で子ども達と同じように真剣につくりはじめました。

丁度、A君の積み木と同じくらいの高さになってきた時、A君が「まだ、僕の方が先生より大きいよ。」と言い出し、私は、「先生はすぐ積めるからすぐに大きくなるよ。」そこからはそんな会話の繰り返し。すると、気分がのっていなかったもう一人の女の子も「私も」と言い出し、3人とも(一人は私)無我夢中。あっという間に天井まで。ですが実際には活動時間いっぱいになっていました。だから、A君の気持ちが積み木へとむかい最後に達成感に満ちた表情を見せてくれた時は、嬉しいというより、お互いがんばったねという同志のような気持ちになりました。

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また、私は全ては見ていないのだけれど、幼・小コピカの積み木を見ていても、先生達が子ども達を応援している姿が、心に伝わりました。高い台にのせて天井まで積ませることは、講師にも勇気がいります。気を抜いた瞬間にケガをさせてしまうかもしれないし、高さを競うような状態にしてしまうと一人ひとりの達成感が得られません。中島先生は、ころあいを見て、一人、また次の一人と休みなく順番に台にのせて、積み木の箱を自分でもってとりやすくして、安全性を確かめながら、出来る限り全員が納得のいくところまで積めるように、作品の完成を助けていました。全員の状況を常に見ながら、流れを組み立てないとできないことで、その難しさと、体力的なことと、精神的な配慮が、いかに、一人ひとりの子どもに対する愛情と、個性の理解がないと出来ないことできないことであるのかを思いました。
ピカソクラスを担当してくれている畑先生も、総括してみてくれている藤本先生も子どもと接するときは、一瞬も気を抜いていないということを感じた1週間でした。

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今週は、6年生には最後の活動、親子コピカではお母さんと一緒が最後、幼児から小学コピカへ、2年生は、ピカソクラスになるので、下の教室での活動が最後です。たくさんの子ども達が新たなアトリエ活動へ挑戦します。それぞれの成長を楽しみに今年度最後の1週間を応援してあげて下さい。

6年生まで子ども達の居場所としてアトリエを選んで通い続けてくれたお父さん、お母さん、本当にありがとうございました。長い方は上の子の時を合わせると10年を超すおつきあいとなりました。卒業してもアトリエはずっと子ども達、お母さん達の居場所であり続けます。是非、これからもよろしくお願い致します。

※4月8日(土)の絵本講座は、予約がいるので、参加される方は、スタッフにお申込み下さい。託児の必要な方は、1,500円で受付しております。

2017年3月③アトリエ講師 星野由香