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先週のクリスマスリース・ツリーは、実は子ども達が最後までやりきれるかどうかというカリキュラムでした。8~10枚のベニヤ板を選び、やすりをかけて、色を塗り、かざりパーツを選んで色をぬって、乾かしてからボンドを塗って組み立て、ハブラシと網をつかってのスパッタリング。

終わりかけの様子は見て頂いていますが、講師も子ども達もてんやわんや(笑)。こんな時は子ども達の助けてくれます。スパッタリングは、始めにやった子が次の子に教えてくれました。その時の言い方や教え方が私たち講師にそっくり。子どもは本当に大人の姿をよく見ていますね。完成までの工程が大変であるのに関わらず、殆どの子が最後まで集中力がとぎれることはありませんでした。今日はなんだかすごい作品ができるぞってやりながらわかったんでしょうね。子ども達がわくわくするカリキュラムを考えることは、子ども達が集中して活動にむかう為にも重要なことだとあらためて実感しました。

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今回の活動でもう一つ気付いたことがあります。子ども達がいつもよりも早いペースで絵の具を塗っていたことです。“こんな作品をつくるよ”と見せた時に、どのくらいの時間がかかり、どのくらいの労力がかかるのかが、わかっているんだと思います。毎回、時間内に自分で考え自分の手で作品を完成させるということを繰り返しているうちに、子ども達は自然と段取り能力が身についていることに気づきました。こういう感覚を身体で覚えてしまっているというのは、後の人生にいかされてゆくと思いました。こういう感覚は、体験を重ねる以外に身につける方法はありません。どんな仕事も、たとえそれにかける思いがあっても、突発的な事態に対応できるスキルがあっても段取りがしっかりできていないと空中分解してしまいます。アトリエの子達は、意識してそうしているわけでなく感覚でそうしてるのでしょうが、かと言って効率を上げる為に手を抜いたりしない、ちゃんと考えながら手が動いている、また、自分の表現をしっかりできているわけですから、これがもし仕事だとしたら、アトリエの子ども達は時間内にいい仕事をしていますね(笑)。

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クリスマスまでお家で飾りたいと思い、乾かす時間がなかったのですが、もし、はずれてしまってお家でうまく貼れないという方がいらっしゃいましたら、こちらで補強するのでお持ちになってくださいね。
今日、今年最後のアトリエは、クリスマスケーキをつくります。お母さんも一緒に食べて頂きたいので、是非、楽しみにお迎えにいらしてください。
今年のカレンダーでは、来年まで3週間のお休みになります。良いお年をお過ごしください。

※クリスマス限定の積み木セットのご注文は、25日までです。在庫は売れてしまっているので入荷は4月になりますが、今年限りの商品ですので、やっぱり欲しいという方はお申込みくださいね。

2016年12月③アトリエ講師 星野由香