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前回のアトリエ通信で、形のテーマ性についてお伝えしましたが、先週の活動は、円柱という形を直観してもらう為に、円柱づくしで遊びました。幼小コピカで大盛りあがりしていたのは、円弧モザイクを玉にして、植木皿で打ち机の上でホッケーゲームをしていました。

幼い子達は、勝っても負けても大笑い。負けず嫌いな子も泣きながらも復活。応援している子もどっちも応援。ルールもそれぞれが自分達ルールなのだけれど、自然とみんなが共有するルールがきまってくる、大人は子どもに学ぶことがたくさんありますね。

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それから作品づくり。シーツに白ペンキで円柱の輪っか模様をつけてから、フェルトでつくった円盤スタンプで着色。白ペンキの円は消えてゆくのですが・・・・裏返すと美しい抽象画が。こんなことよく考える!童具館スタッフはすごいです。パリッと糊付けしてランプシェードにしてもきれいですね。


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先週のピカソクラスも新鮮な感動でした。みんな何でも描いてきているのでピカソクラスのモチーフは、いつも畑先生と悩むのですが、この度は、初心に返り白菜やかぶなどの季節の野菜に決定いました。当初は、木炭だけでじっくり描かせてみたいというカリキュラムを考えていましたが、やはり木炭だけだと子どもの満足が得られないのでは、デッサン指導のようになってしまうのではないかということから、やりたい子だけそうしようということになりました。ピカソは自由度を高くしているので、結果的にはいつもの絵画と同じなのですが、子ども達の為に試行錯誤した時間が、先生自身に学びと体験を増やし、スパンができているので、子ども達への対応の仕方も変わってきます。野菜というモチーフを魅力的に見せる為に、壁に色んなタイプの絵を貼ってあったのも子どもの描きたいという気持ちを動かしたようです。ちょっとしたことのように思いますが、常に考え続けていないと実際の行動や言動にはうつせないものです。畑先生の毎日の積み重ねが、子どもの心を動かしていることをこの度の子ども達の姿に思いました。


2016年12月①アトリエ講師 星野由香