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先週の粘土の描画は、皆、素敵でしたね。作品だけを見るとどうやってつくったのかはわからなかったと思いますが、まず粘土に絵の具をもみ込んで色粘土を一人三色つくり、それを平たくして三色重ね、巻きずしの要領でクルクル巻いて、1センチ幅にカット。
金太郎飴みたいな模様がでてきます。それをベニヤ板に並べて、綿棒で伸ばしてつくりました。全部、並べて写真を撮ったらものすごく素敵だっただろうなあと思います。ピカソクラスで行った時にある3年生のとってもピュアな男の子が、「うわあ、そういう事か。アトリエの先生たちすごいな!こんな素敵なこと考えるなんて。」と言ってくれました。

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アトリエのカリキュラムは、童具館で和久先生の監修のもと半年先行して行われ、その後、全国の講師が集まりその報告を聞いて、実践、会議をして決められます。それをそれぞれのアトリエに持ち帰り、スタッフが試作を重ね、子ども達のもとに届きます。アトリエは幼児・小学生は特にクラスによって雰囲気が全く違うのでクラスによって変える時もあります。(どのクラスも個性満開なので(笑)。)試行錯誤を繰り返しているので、子ども達やお母さん達が喜んでくれるとものすごく嬉しいです。前回の作品は子ども達も「きれい~!!」と言ってくれて、それがこの年齢でわかる君たちもすごいよと思いました。雑多なキャラクターが次々とでてくる、意味不明の色やデザインの氾濫の環境に育っているのに、そういうのが好きな子も、アトリエではまた違う感性が働くようです。

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今回のテーマは円柱。アトリエの活動は、毎回、形をテーマに行っています。球⇒円柱⇒立方体(四角)⇒三角柱(直角三角形・正三角形)⇒点線面という流れを半年サイクルで行っています。円柱は対立的同一物である球と立方体の両方の要素を持つ媒介の形です。球の転がるとうい要素と立方体の積むという要素を持っています。アトリエでは、子ども達が遊びの中でそれが直観できるようにしています。そういう視点からアトリエでやっていることや子ども達の様子を見ていると、お母さん達にも新しい発見がたくさんあると思います。子ども達はアトリエ活動を通して、円柱という単純な形にもこれだけの可能性があることを知ってゆきます。そして同じように自分にもたくさんの可能性があること、人生にはたくさんの選択肢があることを実感してゆきます。心豊な人生をおくる為に、広い視野と深い洞察力を持った人に育って欲しいと願います。

※クリスマス限定セット、残りわずかです!!お悩みの方はお早めにご注文下さい。

2016年11月③アトリエ講師 星野由香