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先週の親子コピカの積み木は、これまでにないくらいの圧巻な風景を子ども達がつくりだしてくれました。今年の親子コピカは1歳から4歳までの子ども達が一緒にやっているので、各年齢の育ちがよくわかります。
小さい子は大きい子の姿に、また大きい子は小さい子の姿に互いに気づきを得、弱きもの、小さきものに対する思いやり、優しさが育っていること、その愛情を受けた小さい子にも同じ気持ちが育ってゆくことを感じます。異年齢の子ども同士が一緒に遊ぶ機会が少なくなった現代において、そういう意味でのアトリエの役割もあると思いました。

積み木はいつもツールが一緒ですから、子どもの成長や精神状態、イヤイヤ期、反抗期なども、わかりやすい形で現れるので、なかなか活動に集中しない時はイライラしてしまう時もあるかもしれませんが、これは、成長過程の中で誰もが通ってきた道。特に、1歳半・2歳児の「いやっ!!」はとても大切です。解決方法はひたすら待つしかありません。それとできる限り、子どもの心に沿うこと、受容すること。子ども自身も自分のイライラと戦っていますから、この時期は、そうしたからと言って我ままになったり、しつけが左右されたりはしないので、“これは、成長している証拠”と思い、余裕をもって見守ってあげてください。でも、お母さんも人間ですから、すっと我満はできないのが普通です。時々人間らしく爆発させて、あまりため込まないようにしましょうね。

そういうストレートな人間の感情から子どもが学ぶこともいっぱいあります。4歳にも同じような時期があり、特に男の子の2年生は大変です。そしてギャングエイジへと突入。最大の難関“思春期”。どっちつかずの境界人。あるお母さんから、「ところで、逆に反抗期じゃない時期っていつなんでしょう?」と聞かれふきだしてしまいました。本当だ、子どもってずっと反抗期(笑)。アトリエに来ている子も誰かが必ず反抗期です。それが多分人間の成長の本質なんだと思います。支配されたくない、指示されたくない、自由でいたい。1歳半・2歳児が「はい!」じゃなく「いやっ!」と言うのもその為です。

そして思う存分、子ども時代を過ごしてきた子は、自分が自由になる為には、やりたいことをやる為には、どう生きればいいのかを考える力が育っているのだと思います。その考える力が創造力、それが人間の幸せのあり方なのかもしれないとこの頃考えます。

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子どもの姿には、全て要因があります。そしてそれはごくごく自然なことだったりします。私はたくさんの子ども達との出会いと成長から体験で学ぶことの大切さを教えてもらいました。でも同時に自分の体験だけで判断できることなど限られたものであることも知りました。子どもは一人ひとり違うのだということ、だけど人間という一つの生命でもあるということ。アトリエ講師は、一人ひとりの子どもの心に沿い、同時に普遍の学問から学ぶことも重要であると考えます。お母さんも一人ひとり違いますから、人に話すことで楽になる方はどんどん相談して下さい。また、理論的な解決の方がわかりやすい方は、子育てhow to本のような物でなく、学問的に書かれた発達心理学の本を読んでみてください。大学の教科書で使われているようなものがおすすめです。「うちの子はなんで今、こんなに言ううことを聞かないの!」と言うときに、予めこういう時期なんだとわかると冷静になれます。一人で悩まず、私たち講師や、山下先生や先輩のお母さん達に相談してくださいね。ずっと以前のアトリエ体験記に「アトリエは大きな家族」と書いてくれたことがあります。皆で子ども達を見守り、育ててゆきましょう。
2016年9月③アトリエ講師 星野由香