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先週の肉まんは、子ども達に大好評でした。
皮もベーキングパウダーを使えば、長時間ねかす必要もないので、とっても簡単です。あんまん、ピザまんなどアレンジして楽しんで下さい。
ピカソクラスでは、毎年恒例の絵本づくりを行なっているのですが、今年は、まず、2~6名一組で起承転結のお話づつりをしてからはじめました。まず全員が起を描きます。そしてそれを次の人に渡します。そして承を描き転→結と続くので人数分のお話ができることになります。
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どうなるかひやひやしましたが、やはり、いい意味で予想を裏切ってくれる子ども達。上記に紹介しているような名作が続出しました。見事ですよね?まるで長新太さんみたいです。
絵本作家さんも一冊の絵本をつくりあげるのに、1年以上かけることもあるんですから、瞬時である程度の形にしてしまえるのは、素晴らしいと思いました。これを土台に16ページの絵本をつくりました。
それがまた、すばらしいので何ヶ月かかけて、改良を重ねながらブラッシュアップしていってもおもしろいだろうと思うのですが、子どもはそういうことは、あまりしないんですよね。終わったことは、終わったこと、彼らには、次にやりたいことでいっぱいです。
これだけのお話を瞬時につくってしまえるのは、アトリエ活動の体験だけでなく、たくさんの絵本にかこまれて育った読書環境もかなり影響していると思います。たくさんのお話を読んできているから、起承転結を考えずとも、体にしみこんでいるのでしょうね。私は、アトリエの卒業生の中からいつか絵本作家が生まれるような気がしています。
本物を追求するよりも、世間的に折り合いをつけたほうが楽な時代。本物は、日に日に姿を消しています。名作と呼ばれた絵本も児童書も絶版となり、出版社自体がなくなっています。本物だから必ず残ってゆくとは、言えなくなってきました。
そんな中で、この共育を、和久の積み木を次世代に残してゆくには、どうすれば良いのか常に考え続けていましたが、この度のピカソクラスの子ども達を見ていて、彼らがいるじゃないか、生きた証がここに存在すると思いました。
この中の誰かが、アトリエを継いでくれるというような意味じゃなくて、アトリエや文学から培ってきたものは、彼らのなかに育っている、何が本物であるかを見極める真贋をもった人間に育ってゆくと思えば、その哲学は残ってゆくと確信しました。とは言え時代に負けず、創造力をもって私のやるべことは、やり遂げてゆかなければと思う毎日です。
※25日の積み木ワークショップは、いっぱいになりましたが、講演会のお席はまだありますので、
ご都合の会う方は、是非、ご参加下さい。
特に、親子コピカのお母さんは、是非、参加して下さいね。
2015.10.(2)アトリエ講師 星野 由香