1443161026.jpg
今年も夏アトリエが終わりました。おかげ様で加古川PRの夏アトリエは大変ご好評頂き、人気の活動は、申込み日の午前中にはキャンセル待ちになります。
あまり宣伝をしていないので、ほるぷ絵本館にたくさんの人に来て頂けるのは、お母さん達の口コミですから、まさに皆様のお陰です。本当にありがとうございました。
1443161021.jpg
殆どの方が、アトリエ会員からのご紹介からのつながりで来てくれていますが、色んな事情で通いたいけど、通えなくなってしまった子ども達も、県外から、また入院先の病院から夏と冬だけ顔を見せにきてくれます。
カリキュラムを選んでというより、来れる日にアトリエとの縁をつなぐ為に会いにきてくれる、そんな感じです。
県外の人は、交通費だけで参加費を超えてしまう人もいます。アトリエの活動はどうしても集中してしまうので、病気の子は、それだけで疲れてしまうのではないかと、私はいつも心配ばかりしてしまいました。
でも、一年に2回しか来れないアトリエの1分、1秒を惜しむかのように無我夢中になってとりくんでいる姿を見ていると、もう心配するのはやめよう、私も無我夢中になってこの子と接しようと思うようになりました。
親子コピカから通い、広島に転勤になってからも、毎年、夏と冬には必ず来てくれていたHくんは、最後は車椅子で1時間半以上、画面と向き合い素晴らしい絵を描きあげました。
先日、私の妹が「私なあ、純大がいる、それだけでいいねん。本当にそれでいいねん。その気持ちを忘れないように、色んな子やお母さんに教えられている気がする。」と言っていました。
深い話しはしていませんが、Hくんのことや、一番の親友がわが子の病気とともに生きていることや、難病を抱えてアトリエに通っている子のこともあるのだろうと思いました。
子ども達、とくに乳幼児は、その瞬間を懸命に生きています。親が子どもの将来を心配するのは、当たり前だけれど、幼児は、将来の為に今を生きてたりはしません。
彼らにとって何より大切なのは、今この瞬間、小学生もきっと、本当はそうですよね。一瞬、一瞬の輝きが積み重なり、その子の人生をつくってゆく、子育てに正解はないけれど、そんな風に子ども達を生きさせてあげたらと感じた今年の夏でした。
※ 10月25日は、和久先生の講演会です。是非、ご参加下さい。
※ 10月24日(土)の活動は、10月3日(土)になっておりますので、お間違えのないように、お越し下さい。
2015.9.(1)アトリエ講師 星野 由香