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前回の活動は、実は、内側がメインでとても美しい画面に仕上がっていました。全ての色に黒をまぜて四角形で構成して描いています。
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更に、先に子ども達のつくったカッティングシートのステンドグラスを天窓に貼って外側から除くと、こんなに美しい光の模様が見えるんです。子ども達の描いた四角とのコンビネーションで幻想的な世界が表現されました。
とてもきれいですよね!それが不思議なことに、子ども達の反応は、殆ど皆無。はじめは、箱の中に入るのが、楽しくて、テンションがあがったからかと思いましたが、本当になんとも思ってないようでした。
なんだろう?と色々考えたのですが、もしかすると子ども達は、日常の中でこういう美しさをいつも体感しているんじゃないかと考えました。
とくに、アトリエの子は、色んな体験をしてきているので、この美しさは、子ども達にとっては「そうなるのは当たり前。」とわかっていることだったのかもしれません。
一緒に来ている2~3歳の妹さんや弟さんのほうが「きれい!!」と何度も見ていました。私が一番、楽しかったのですが(笑)。
面白かったのは、自由に遊べる入り口と出口を切ってあげようとしたら、どのクラスも「このままにしといて!」と真っ暗な箱の中に閉じ込められてキャーキャー喜んでいたことです。終わってから「今日のお化け屋敷、おもしろかったなあ。」と言っていました。
私達にとっては、“四角をテーマにした四角の構成遊び”だったんですが(笑)。お化け屋敷の方がずっとおもしろいですね。
子どもは、自分で自分を楽しくできる天才です。
このままの気持ちを持ち続けて、生きるって、こんなに楽しいと思える大人になって欲しいと願います。
子ども時代にしかない夏休み、真っ黒になって、汗びっしょりになって走りまわって、子どもが子どもたる夏休みをおくらせてあげたいですね。
2015.7.(3)アトリエ講師 星野 由香