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先週の積み木は、圧巻でしたね。アトリエの子ども達は、ダイナミックな積み木の活動には、慣れていますが、全国的に見てもこれだけの物を自分達の手でつくれる体験は、そうそうは出来ません。
小さな時から、こんな体験のできる子ども達を羨ましく思いました。恒例の積み木抜きでは、毎回のことながら、女の子の方が、度胸があるのもおもしろかったです。

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先日、幼稚園での講演会を行なう為の資料を探している時、大変、懐かしい写真を見つけました。

もう、3~4年前になるでしょうか。親子コピカでの一幕なのですが、号泣している2歳児のKちゃんを心配そうに見守る1歳のRちゃんの姿です。

Kちゃんが泣き出し、その姿を見ていたRちゃんが、“どうしたの、どうしたの”といてもたってもいられないと言う感じでおろおろしだしました。そして、なんとか僕に出来ることは、ないかと思っているかのように、Kちゃんの周りを心配そうに歩き、手の甲をなぜていました。

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その姿を見た時、すでに一歳児に、自分が悲しい時と同じように泣いている子を、同じように悲しいんだと心配する気持ちが芽生えていること、なんとかしてあげたいと思う気持ちが育っていることに深く感動し、思わずシャッターを切ったのを思いだしました。

Kちゃんは、年少さんの時は、お母さんと離れられず、一人で教室に入ることがなかなか出来ませんでした。Rくんは、自由すぎて、なかなか椅子に座って活動することが出来ませんでした。

でも今は、二人共、かっこいい年長さんに育っています。あの当時の心配が嘘のようです。

子どもの成長の仕方は、色々で、親子、幼児と全く問題のないやりやすい子が、一年生になってから急に、やんちゃになったり、3年生から急に変わったりすることもあります。

誰にでも訪れる2歳児反抗期や、ギャングエイジや思春期など、成長には、かかせないややこしい時期は、大抵、同じ時期にきますが、それでもその出方は、1人1人違います。

アトリエでは、今、どうしたらよいかわからない、と心配している子も、時が経てばあの心配はなんだったんだろうと思わせてくれてます。
そんな一人ひとりの成長が、私の子どもを信じる気持ちに確信を与えてくれました。

名著「子どもへのまなざし」を書いた児童精神科医の佐々木正美先生も「子育てをつきつめれば“待つこと”」だと述べています。

特に、親子コピカの年齢の子ども達が、どう育とうとしているのか、焦らず、迷わず、信じて、待つことの大切さを思います。親が思うように育てるのではなく、子どもがどう育ちたいのかを見守り続けたいですね。

※田んぼに水が入り、アトリエ横の用水路にも、色んな生き物が出てくる頃なので、子ども達にとっては、魅力的なのですが、用水路に設置してある板は、この辺りの水量を調節してある、大切な物ですので、絶対さわらないように、お子様にお伝え下さい。

※駐車場は大変危険です。命に関わることですので、子どもだけで出ることのないよう、また、走りまわらないよう、よろしくお願いいたします。

2015.6.(3)アトリエ講師 星野 由香