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前回の活動は、円柱をテーマに紙コップを変形させて、そこに石こうを流しこんでオブジェをつくりました。
また、球は積めませんが立方体は、積めます。この対立的同一物の媒介物となるのが、両方の世界を内在している円柱です。

石こうが固まるまでの時間は、“くむくむ”で車をつくって、斜面にレーンをつくり、くむくむカーレースをして遊びました。これが想像以上の盛り上がり。3,2,1!!スタート!!の掛け声というより叫び声に私の声もガラガラ。藤本先生に「子ども達、本当に楽しそうだったね。」と言うと「星野先生が一番楽しそうでしたよ。」と言われてしまいましたが(笑)、それが本当に楽しかったんですよ。

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多分、斜面にして走らすだけなら、そこまで盛り上がりません。レーンをつくったことと、スタートを棒でとめて、正確に速さを競えたのが、子ども達がこれ程夢中になった要因だと思います。どうしたら、まっすぐ速く走れる車がつくれるのかを、前方を重くしたり、車軸の幅を短くしたり、2台連結させてみたり、真剣に考えていました。

そこには、数学も科学も物理も含まれます。石こうも化学反応で固まります。また、車を走らすことで、円柱が、転がる形であること、オブジェをつくることで、円柱が、独立して立つことのできる形であることを直感します。

創造共育は、なんとあらゆる総合的な能力を高めてゆくのだろう、こんな活動を幼い頃からやり続けて育つ子ども達を羨ましく思いました。

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今回、5月9日、10日行なった童具子育て講座の中で、私の「どうして、具体的な勉強を教えているわけじゃないのに、アトリエの卒業生に優秀な子が多いのか」という質問に、和久先生が、「アトリエの子は、幼い頃から、自分のやりたい事を納得がいくまでやり遂げる習慣が身についているから、中学になっても、物事にむかう時には自然とそうなる。それが癖になっている。
だから、勉強でも部活でもなんでも、自分が納得がいくまでやらないとやった気がしない。気が済まない。物事に対してそう向き合うことが普通になっている。そんな姿勢が習慣になっているんだから、優秀になるのは当たり前のことなんだよ。」と答えてくれました。

その言葉を聞いて、なるほどそういうことか、と心にストンとおちてきました。それが、自らむかっていった事であるのか、無理やりやらされているのかでは、天と地ほども違うというのも重要なキーワードです。

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先週のお料理は、今、人気のフランス生まれの甘くないケーキ、ケークサレをつくりました。はじめてつくった火曜日クラスで、「・・・」の子ども達の反応に改良に改良を重ね、絶品レシピが仕上がりました。<火曜日の皆さん、ごめんなさい。>たまねぎをたくさんいれるとおいしいですよ。是非、おうちでも作ってみて下さい。


今週は、円・円柱をテーマにオリジナルのコマをつくります。楽しみにお待ち下さい。


2015.5.(2) アトリエ講師 星野 由香