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2月1日(日)の童具子育て講座説明会では、幼稚園教諭・保育士さんを中心に総勢60名で積木遊びをしました。 はじめは緊張気味、遠慮していた先生方も、積木円筒の穴あけでは女子高生さながらの大歓声。子ども達の反応と全く同じ。驚きと感動の楽しい時間が流れてゆきました。
こういう時、いつも感じるのは、人間は皆、同じものに感動する遺伝子をもって生まれてくる。ということです。
多分、どんな国でもWAKU BLOCKをもっていって同じことをすれば、同じ感動が得られるでしょう。絵本も長年、世界各国で翻訳されているものには、人間の普遍の感動が描かれています。文学や昔話もそう。不思議な国のアリス・トムソーヤの冒険・アラビアンナイト・三国志、いっぱいあります。 音楽もそうですよね。オリンピックで感動するのも皆、同じ場面。 皆、同じことに感動して、同じことに喜びを感じ、同じ悲しみに涙する遺伝子をもって生まれてきている。 今回、大人が子ども達と同じように楽しむ姿に、未来の希望を見た気がしました。

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君達の未来は、この世界は希望に満ちている。そう私達が子どもに伝えなくてどうするのだろうと、このところ将来のこの世界に対する悲観ばかり思っていた自分を反省しました。

心配なことは、いっぱいあります。多分、この世の中は相当おかしなことになっていて、そっちばかり見ていたら夢も希望もなくなってしまいます。

ある人が言っていた言葉 「戦後、親もいなくて、食べるものも着るものも、生きてゆくのにやっとくらいしかなかった。住むところもない、でも生きてゆけたのは希望をもっていたからだ。いつか、この日本は必ずよくなるという希望があった。」 その方は、誰もが知っているような会社をつくった人で、今は会長職も引退して、その人脈を若い経営者と中国をつなぐために活かして下さっています。その言葉の最後は 「今の若い人は、何もかもあるのに希望がない。食べ物は、最低限あれば人は生きてゆける。今の日本ならなんとかなる。でも希望をなくしたら人は生きてゆけない。希望をもちなさい。」 と、しめくくられました。

その言葉を何かのセミナーで直接聞いたのは、もう5~6年前で、その時はそれ程深く考えて聞いていたわけじゃないのですが、このところ、よく思い出します。思い出す度、なぜか目頭があつくなってきます。

私達が子どもに伝えてゆかなくてはならないのは、未来への希望。 この世の中は喜びに満ち溢れている、楽しいことがいっぱいある、生きるということはこんなにすばらしいのだ、ということだと思います。
アトリエの活動から、積木(童具)や、絵本・文学を通して、子ども達に夢と希望伝えてゆきたいと思いました。

2015.2.(2) アトリエ講師 星野 由香