夏休みが終わりましたね。アトリエ通信も長い間お休みしてすみませんでした。今年の夏アトリエは、参加枠を増やしたにも関わらず、幼小コピカはすぐにいっぱいになり、たくさんの子ども達、お母さん達が驚きと感動の時間を過ごされてゆきました。3回連続コースで参加した子ども達は、アトリエにも先生にも慣れ、最後の日は「お母さん、来週も来れるよね。僕、通えるよね?」と頼み込んだり「ここに通うんやっ!!」と地団駄を踏んで困らせている子もいて、アトリエが心地よい時間だったんだなぁ、ここを好きになってくれたんだなぁと感じました。中には、お誕生日のプレゼントに夏アトリエを選んでくれた子もいて、たった数時間の出会いをこれ程、大切に思ってくれている子ども達の心に胸があつくなりました。色んな事情でアトリエに通えない子はいますが、この教育を子どもの成長の場として選択するのは、やはり、お母さんの決断と感性だと思います。子ども達の出会いをくれた保護者の皆様への改めての感謝の気持ちと、これからもアトリエの子ども達が一生を通じて、ここを大切な場所として記憶の中に残るようにスタッフ一同、気をひきしめて接してゆかなければと思いました。
夏アトリエに参加した子ども達が“また、ここに来たい!”と思う気持ちは、活動内容の楽しさだけでなく、そのままの自分を認められている、私は私でいいんだということを、子ども達が感じるからなのだと思います。何度もアトリエ通信に書いていることですが、私がスタッフに言っていることで、一貫して何よりも大切にしていることは、「アトリエの先生は、どんな自分であっても決して私のことを嫌いにならない」と子ども達に信じてもらえる存在であって欲しいということです。親以外にも無条件で私を愛してくれる人がいる。私を受け入れてくれる人がいる。そんな出会いが子ども時代にあるかないかでは、その子の心の支えは大きく左右するのではないかと思います。和久先生が“愛されたる自分”は何よりも大きな自信となると話しているのを聞いた時、私は何ができなくても、それだけは子ども達の心に届けられるアトリエ講師になろうと思いました。加古川PRの先生達は、まだまだ至らないところもたくさんあると思いますが、私はその点だけは、何よりも大切にしてくれていると信じています。聞ける限りの子どもの心の声をひろってくれている、そのままの子どもの姿をちゃんと受け入れてくれている。それだけは、安心して任せられます。だからこそ、はじめてアトリエで数時間過ごしただけの子ども達や、他の場所では人見知りをする子ども達でさえも、心を開いてまたアトリエに来たいと感じるのだと思います。この夏、有末先生をはじめ、そんなアトリエスタッフを誇りに思いました。
2012.9.(2) アトリエ講師 星野 由香