先週の親子コピカでは、立方体と直方体で一人一人円筒をつくり、クラスによってライトを入れたり、45㎜×360㎜の板積み木(H100 ¥12.000)をそおっとさしこんで上からビーズを落としたり、ライトを入れたりして遊びました。幼小クラスの作ったサクラダファミリアのような建造物にもライトを入れたのですが、積み木の間から木洩れる光の美しさも、天井に映しだされたひとつの街のような積木の影も、この空間にずっといたいなあと思うくらい、とてもきれいでした。影の美しさを考えて積木をつくってみても楽しいかもしれませんね。 アトリエでは、大量の積木を使える醐醍見がありますが、積木のいろはでも、光を美しく演出できるランプシェードがつくれます。怒濤のように過ぎてゆく毎日の中で、そんなゆったりとした時間を、秋の夜長にお月見もかねて過ごしてみてはどうでしょうか?
子ども達は、小学生になると具体的なものをその通りにつくる楽しさや、無駄なものをなくして表現する楽しみも知るようになりますから、今のような心のままに迫力のある積み方を見せてくれるのは幼児の時だけです。幼児期だけにあるこの世界観、大人の指示がないからこそ成立している世界、子どもの力には到底かなわないのだと心底思える瞬間。幼児はそんな姿を毎日のように見せてくれます。人の生涯の中で、これ程、無我夢中に楽しんで生きている時期はないのではないかと思わされます。そんな時期だからこそ、感性の扉が開き、どんどん吸収してゆくのでしょうね。
先日、保育園の依頼でおこなっている絵本講座で「だいちゃんのちびねこ」を読んだのですが、子ども達の素直で素朴な優しさに感動する場面が何度がありました。大人をはっとさせる気の聴いた言葉がとりたててあるわけじゃないし、ストーリーの展開も普通だし、絵も昔ながらの素朴な絵なのに、刺激に慣れている子でさえも、こんなにも素直に入り込んでいる、本来もっている優しさが引き出されている、すごい絵本だなあと思いました。今の人気作家さん達のするどい切り口の絵本、突拍子も無い展開、斬新な絵も大好きなのだけれど、やはり絵本の基礎をつくってきた作家たちの作品は、子どもに無理をさせずに自然体のままで心に染み込んでゆくのだろうと思いました。
和久先生の積木も同じです。おもちゃを創り続けて40数年。子どもの本質に従い、子どもの感性を信じていきついた○△□の世界。そこには、知れば知る程深くなる宇宙を濃縮した世界観がつまっています。だからこそ、引き出される創造の世界。絵本もおもちゃも教育もスポーツも本物には共通点がありますね。
2013.9.(2) アトリエ講師 星野 由香
子ども達は、小学生になると具体的なものをその通りにつくる楽しさや、無駄なものをなくして表現する楽しみも知るようになりますから、今のような心のままに迫力のある積み方を見せてくれるのは幼児の時だけです。幼児期だけにあるこの世界観、大人の指示がないからこそ成立している世界、子どもの力には到底かなわないのだと心底思える瞬間。幼児はそんな姿を毎日のように見せてくれます。人の生涯の中で、これ程、無我夢中に楽しんで生きている時期はないのではないかと思わされます。そんな時期だからこそ、感性の扉が開き、どんどん吸収してゆくのでしょうね。
先日、保育園の依頼でおこなっている絵本講座で「だいちゃんのちびねこ」を読んだのですが、子ども達の素直で素朴な優しさに感動する場面が何度がありました。大人をはっとさせる気の聴いた言葉がとりたててあるわけじゃないし、ストーリーの展開も普通だし、絵も昔ながらの素朴な絵なのに、刺激に慣れている子でさえも、こんなにも素直に入り込んでいる、本来もっている優しさが引き出されている、すごい絵本だなあと思いました。今の人気作家さん達のするどい切り口の絵本、突拍子も無い展開、斬新な絵も大好きなのだけれど、やはり絵本の基礎をつくってきた作家たちの作品は、子どもに無理をさせずに自然体のままで心に染み込んでゆくのだろうと思いました。
和久先生の積木も同じです。おもちゃを創り続けて40数年。子どもの本質に従い、子どもの感性を信じていきついた○△□の世界。そこには、知れば知る程深くなる宇宙を濃縮した世界観がつまっています。だからこそ、引き出される創造の世界。絵本もおもちゃも教育もスポーツも本物には共通点がありますね。
2013.9.(2) アトリエ講師 星野 由香